過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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799:名無しNIPPER[sage]
2018/10/18(木) 20:41:05.16 ID:6vPWxeOdo
 μ'sの終わりから数ヶ月。
 確か、10月頃の話だったと思う。
 私は大学生活を謳歌していた。
 ――大学生活と言うよりも、ネトゲやら友人付き合いやら、
 そちらの方に熱を向けていたような気もするけれど。
 
 開店休業中のサークル活動をスルーし、誰に話しかけられることもなく帰宅し、
 その頃にはもう真姫が家にオタク空間を作り上げていたので、
 変な害虫でも出ないように気を配りつつ整理整頓し(真姫は片付けが下手なのだ)
 亜里沙がバイトから帰ってくるのを見計らって、夕飯を作り始める。
 そういえば、真姫からこれが面白いから読んで欲しいと言われたラノベがあり、
 そろそろ感想の一つでも求められるかなと思い、手を止めて内容を思い出していると
 スマホからアニソンが流れ始めた(お嬢様はよく着信音の設定を変えます)
 マナーモードにしておくのを忘れた自分の迂闊さと、構内で流れなくてよかったという安堵と、
 悲喜入り混じった感情を覚えつつ。
 番号を見ると覚えがなかったので、スルーしようかと思ったけれど、
 虫の知らせか、それとも神がかり的な何かか、
 ふと、応対しようかなんて思って。

「絢瀬ですが、どちら様でしょう?」
「統堂です。見慣れない番号に出てくれたことを感謝します」
「……統堂?」

 A-RISEの面々だと、ツバサとは関わりがあって電話帳にデータが登録されていた。
 ただ、ツバサ以外の英玲奈やあんじゅとは疎遠だったし、
 会話した記憶があんまりなかった(結果、とんでもない勘違いだった)ので、
 統堂と言われて藤堂高虎しか思いつかなかった私は、

「歴史にハマりつつある西木野真姫に用でしたら代わりますが」
「……もしかして、私のことをまるで覚えてないのか?
 統堂英玲奈、おかしいな? 一ヶ月前に顔を合わせたはずなのだが」


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