過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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8:名無しNIPPER
2018/02/17(土) 03:26:22.73 ID:XEcVgPSX0
 恥ずかしそうにうつむく花陽はとても可愛かった。
 基本的に男性が多いゲームの世界を過ごす中で、微妙におっさん臭くなった気がする私も
 一応女子(という年齢でもない気がする)なのだから、注意は欠かしていなかったと思うのだけど
 こうして女の子全開(以前飲んだ真姫は微妙に擦れてしまった)の花陽を見ると、
 だいじょうぶか自分の女子力は! と思わずにはいられない。
 もう四捨五入すると30になってしまう私達ではあるけど……なんというか、捨ててはいけないものがある気がする。

「ネットで花陽の紹介してもらったお店を調べたけど……その、良いのかしら、私なんかが入って」
「この前は真姫ちゃんと大衆居酒屋に入ったんだっけ、穂乃果ちゃんが働いてる」
「そうなのよ、基本μ'sのメンバーは大衆居酒屋好きが多いから」

 そう言うと、花陽は困ったような表情を浮かべた。
 何かを隠しているような、言うべきが言わざるべきか逡巡しているような態度に首をひねる。

「えと、絵里ちゃん、就職活動はうまく行ってる?」

 今度は私のほうが困った顔をする番だった。
 これでうまく行ってるなんて言おうものなら、花陽は大いに傷ついてしまう。
 もしも私が就職なんぞしてしまったら、花陽が困ると亜里沙にも言ったことがあった。
 すんごいジト目と冷徹オーラを向けられて、すかさずパソコンの前に戻ったけど。

「花陽」
「は、はい!?」
「私はニートなのではなく、あえて働かないのよ……」
「え?」
「いい、亜里沙と私は両依存する形になっているわ、亜里沙はあえて私を頼ってない風を装っているの」

 花陽が困惑の表情を浮かべる。
 私は注文した、ちょっとお高めの日本酒をぐい呑で一気に飲み、彼女に説明した。

 ――花陽の目が同情に変わった。解せない。



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