過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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816:名無しNIPPER[sage]
2018/10/19(金) 12:43:46.60 ID:ezUhs/+9o
 首を傾げてる私たちの元へ、
 ステージを終えたばかりの「はじまり。」の面々が来た。
 海未ちゃんとことりちゃんが私の前に立ち、
 まるで気分はファンから身を護るハリウッドスター。

「あの人たち……私たちの悪口ばっかり言ってます」

 精神的なダメージの大きい千歌ちゃんに代わり、
 梨子ちゃんがステージの状況を説明してくれた。
 
 自分たちと入れ替わるように現れた彼らは、
 レベルの低いステージご愁傷様でしたという挨拶から始まり、
 A-RISEや、アンリアルと言った面々をひたすら罵倒し始めたらしい。

 しかし会場は大ウケ。
 
「あの、私にこんな権限はないかも知れませんが……
 と、止められないのですか、プロデューサー」
「あの人達を連れてきたのは、大下さんでしたね?」
「はい、あの一派はアレがコレですから……」
「申し訳ありません梨子さん、私の力不足です。
 このステージを成功させるためにも、彼らには頑張って頂かなくては」

 どうにも、亜里沙ちゃんでも頭が上がらないレベルの大人の都合で、
 そして何かしらの後ろ盾があって彼らのステージは盛り上がっているみたい。
 
「……亜里沙ちゃん」
「穂乃果さん?」
「もし、もし何かあったら、私がなんとかするから。
 何にもならなくても、たとえ、私自身になにかあっても、
 だから。
 絶対に止めないで」
「それは……姉に叱られます、穂乃果さんを一人、
 生贄に捧げるような真似は」

 亜里沙ちゃんが泣きそうな顔をして私を見上げる。
 絵里ちゃんがいないので、かなり素に近い状態。

 奇跡なんて起こらない。
 誰にも期待なんてされてない。
 認められない。
 努力は受け入れられない。

 絶対に上手くいかない。


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