過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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833:名無しNIPPER[sage]
2018/10/19(金) 13:07:18.91 ID:ezUhs/+9o
「とするのであれば、私たちとしても……
 構わないな、にこ?」

 一応確認のために英玲奈が聞いてくるけど、
 私自身としても早くこの場から離れたい、この臭いが髪なり服なりにこびりついたら、
 気合を入れるためにおろした服を処分せねばならない、それは避けたい。
 ただまあ、基本的に閉口していたのは、
 相手の発言如何によっては、どのような罵詈雑言が出てくるかわからなかったから。
 そんな理由もあったりなかったり。

「過去にスクールアイドルであっただけの人間が、
 幼い頃からスクールアイドルを目指し励んできた人間を指導するなど、
 今はもはやその時代ではなく、もっと優れた人間に子どもを預けるべきです」

 そして私たちは、目的の通りに辞意を伝えた。
 英玲奈あたりは生徒からの人気もずば抜けているので翻意を促されるかな?
 なんて考えていたけれど、とんだ杞憂だった。
 早く辞めて欲しいと言わんばかりにトントン拍子で話は進められていき、
 言葉ばかりのねぎらいの言葉を耳にして退室した。


 けして来てはならないと念押しを重ねた生徒たちが私たちの様子を見に来ていた。
 自分が特に目をかけていた子や、英玲奈が熱心に指導していた子、
 問題も良い所もある可愛い子たちが、不安げな表情を浮かべて私たちを見つめた。

「事前の予想通り、私たちはUTXの講師を辞することになりました」

 そのように告げると、
 やっぱり事前の通りに考え直して欲しいと訴えられた。
 中には涙を流しながら止めてくれる生徒もいて、
 英玲奈や私の指導がなければ、どのようにラブライブの予選に臨めば良いのかわからない、
 これからをどう過ごして良いのかと翻意を切望される。
 ――私たちにはその気持ちだけで充分。


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