過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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840:名無しNIPPER[sage]
2018/10/21(日) 08:14:19.42 ID:D28Bt0ie0
 へとへとになって倒れ込んでいるのがほとんどの中で、
 いい汗をかきましたと言わんばかりにクールな表情でリラックスしている絢瀬絵里が、
 そういえばいたんだくらいの認識度で、笑顔を作って私に近づいてくる。
 ヒナから聞いた話では多角的に才能を発揮し、こなせないことはほとんど無いという話だった。
 実際に練習でも"それなりの”動きをしていたし、周りもよく見えていると思う。
 自分ほどではないけれど、UTXにそのまま編入してもそれなりの位置は確保できる気がした。
 ただ、先にも語った通りに他のメンバーは私に気を使えるほど余裕はなく、
 絵里一人だけが各々を無視して手を抜きましたと言わんばかりの態度であるので、
 はっきり言ってしまえば、何だこいつみたいな印象を抱いた。
 以前からの評価が高かった反面下がるのも早い。
 今になって考えれば、本気でなにかに取り組むことを知らないとか、
 無意識に他人を思って手を抜く傾向があるとか、
 ポンコツというか、うん、ポンコツだったのだけれど。
 そんなことにはまったく気づかなかった私が、
 このスカしたやつを本気にしないといけないと使命感に駆られた。
 芋虫みたいになって動く気配のない小泉花陽さんを見ていると何となくそんな心意気になる。

「そういえばあなた、名前はなんと言うの?」

 軽い調子で問いかけられ、
 ついつい本名を名乗りそうになるのを慌てて抑え、
 偽名を考えてなかったので、栗原陽向とでも名乗ろうかと思いいたり、
 慌てた結果。

「竜宮雪菜です」


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