過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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841:名無しNIPPER[sage]
2018/10/21(日) 08:15:47.17 ID:D28Bt0ie0
 母親の旧姓と弟の名前を拝借した。
 よほど調べない限り自分には行き当たらないであろうと思ったし、
 元から芸名みたいな本名をしている手前、
 キラキラネームと言われることには慣れているから平気だった。
 じゃあ、雪菜さんと軽く呼び始めた絵里は、

「一年生として二学期から編入してくるのよね?」

 二つも年齢を若く見られたと喜ぶべきか、
 自分よりも年下の子どもに見られたことを憤るべきか。
 思わず顔に出てしまいそうなくらいカチンと来てしまったけど、
 ごまかすように更に笑みを浮かべながら、

「ええ、そうですね絢瀬先輩」

 後にも先にも、絵里のことを絢瀬呼ばわりしたのはこの時限り。
 同時に私は彼女に対して例えられない感情を抱いた。
 ポジティブに見れば、憧れというか、敬意というか。
 ネガティブに見れば、このアマである。
 自分を知っている人間が自分より上に立っていたことというのが、
 あんまりなかったものだから。


 自慢でしかないけれど、人生において常勝街道を突き進んでいた感のある綺羅ツバサとしては、
 運動や勉強、習い事とか語学とか、
 性差において男性に敵わないというパターンは少なからずあったけれど、
 興味を持って始めたということは、こと同性で負けたパターンというのは最初のうちか
 それとも私が敗北したことを記憶していないだけか。
 UTXに入学した当初にトップに立っていた先輩方は軽く超えられると思ったし、
 同学年では英玲奈が器用さや万能さで、あんじゅが根性で自分と同格かなって思ったくらい。


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