過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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880:名無しNIPPER[sage]
2018/11/01(木) 21:10:04.07 ID:f8AG1Ktz0
 ツバサさんと交代の時間、西木野総合病院に向かう前に、
 定期報告を受けるために南條さんと会った後、ヒナが顔を見せました。
 お姉ちゃんが目覚めるまでは私とツバサさんしか病室には顔を出さないという
 みんなとの約束があって、いつもヒナは病院の敷地内で売店に顔を出し、
 お姉ちゃんの好きなチョコレートを食べながらしばらくぼーっと過ごしているとか。
 マスターアップまで日がないんじゃないのって聞いたら、
 延期するのは名ブランドのお約束だからという答えが返ってきました。
 理亞に聞かれたら殴られかねない返答だったのでそれは胸にしまっておくことにします。

「ずいぶん肩の力が抜けたようなのだ」
「キャラ作りはいいの? だいぶ外見と差があるけれど」
「いいのいいの、どうせ誰も聞いてはいないのだ」

 かなり違和感がある口調ではあるけれど、140センチに満たない身長だった時には
 外見とぴったりではあったので、アレがヒナの地であるのならば私は何も言えません。
 合っていない口調と声と言えば私にも自覚があるので、
 苦笑いをしながらヒナからチョコレートを一粒貰い。

「目指したのものは、見つかったのか?」
「見つかったよ。まあ、目の前にあるのに気づかなかっただけで」
「人生はえてしてそんなものなのだ」

 姉がとある出来事の末、外出すらままならなくなった後。
 ヒナやちーちゃんといった面々とこれからについて話し合った際。
 いままでの自身のキャラクター……いや、あれは演技ではなく限りなく地に近かったんですが。
 それを改める必要があるのではないかと相談した時。
 誰かの幸せのためであるなら自分が不幸になっても構わない――
 そんな事を言ったのです。


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