過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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882:名無しNIPPER[sage]
2018/11/01(木) 21:11:21.94 ID:f8AG1Ktz0
 ロシア料理が食べてみたいというヒナのリクエストもあり、
 絢瀬家に彼女が来訪した時に料理が振る舞われた夜のこと。
 当時からひときわ料理上手であったお姉ちゃんが気合を入れて作っただけあって、
 完成品も料理店で振る舞われるレベルであったと私なんかは満足していて。
 お姉ちゃんもすごく楽しそうに鼻歌を歌いながら料理して、
 ヒナもこんな事を言うのは無粋だけれどみたいな感じで口を開いたの。

「なぜエリーはそんな怖い顔を普段作ってるのだ?」

 私にとっても、そしてヒナにとっても極めて疑問で。
 こう言ってはなんだけれど、人当たりもよく心優しく性格も明るいお姉ちゃんが、
 学校ではかなりクール……というより、怖い印象の人だと聞いたことがあり。
 亜里沙とはぜんぜん違うねという同級生のコメントに首を傾げていた日々。

「ヒナは知らないのかも知れないけれど、私ってもともとこういう人なの」

 あまり追求されたくない事柄であったのか、
 お姉ちゃんは最初の方はごまかすようにそんな事を言いました。
 ヒナも始めはそういうのならみたいな態度で納得しようとしたけれど、
 意を決したように首を振り、

「大切な友人が辛そうな態度をするのは、友人である私も辛いのだ」
「……お姉ちゃん、亜里沙もおんなじだよ?」

 二人して見上げるようにしながら見つめてみると、
 困ったように眉を顰めたお姉ちゃんは、ひとしきり中空を見上げた後、
 諦めたように首を振り。


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