過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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885:名無しNIPPER[sage]
2018/11/01(木) 21:13:53.43 ID:f8AG1Ktz0
 その夜はそれで終わってしまったんだけど。
 ヒナがお姉ちゃんと似ている人間がいるからその人にもアドバイスを聞きに行きたい。
 なんていうので私もついていくことになりました。
 後々お姉ちゃんと親友のような関係になるツバサさんがその相手で、
 ただ、今みたいに全然大らかな人じゃなくて、目つきが理亞よりも悪いくらい。
 UTXで一番すごい人って言われても私にはピンとこなくて。
 第一印象としては周りに吠えてばかりの野良犬みたいだった。

「ウザい」

 練習中に貧血で倒れて保健室にいたツバサさんにヒナと一緒に声をかけたら――
 顔色も悪くて、全身も痩せ細っていて、でも目つきだけはギラギラとしていて。
 口も態度も悪くて、実際に罵られてしまって。

「暇つぶしくらいにはなるのだ」
「あいにく暇ではないの、体力が回復したらすぐに練習を再開しないと」
「そうしたらまた倒れるのだ。繰り返したら除籍になるのだ」
「……そっちの子は?」

 ヒナに話しかけても無駄と気づいたのか、私に目を向けた。
 先ほどよりも優しい感じにはなったけれど、それでもなお空腹時の大型犬みたいで。

「あ、絢瀬亜里沙です」
「絢瀬? ああ……あんたがよく自慢している絢瀬絵里って人の」
「妹なのだ――可愛いのだ。少しは爪の垢を煎じて飲めばいい」
「言うわね落ちこぼれ風情が、私のことより自分の心配をするのが先じゃない?」


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