過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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890:名無しNIPPER[sage]
2018/11/02(金) 21:05:38.70 ID:eX+5W8zo0
 ハニワプロが行ったステージ――
 太陽の日という題はお姉ちゃんが酔っ払った席でSUNNY DAY SONGが歌われた
 秋葉原でのイベントのことをそう呼称したことが由来となっています。
 でも、お姉ちゃんはきっと覚えていないのだと思います。
 ステージが終幕を迎えて、最高潮に盛り上がった観客の方々の声が悲鳴に変わりました。
 お姉ちゃんは糸が切れた人形のようにドサリとその場で倒れ、
 一番近くに居て真っ先に身体を揺らしてしまった朱音さんが、完全に呼吸が止まっていた――
 慌てて泣き叫んだ彼女の声に呼応するようにμ'sやAqours……ステージの参加者が一同に集まり、
 そしてその面々を押しのけるように救急隊の人たちがお姉ちゃんをストレッチャーに乗せ、
 慌ただしく出て行かれました。
 すぐにでも追いかけたいのは山々ではありましたが、プロデューサーとしての自分は
 残業が山ほど残っていましたので――優しい鬼のような表情をした南條さんや、
 ほかスタッフに行くなよ? 絶対行くなよ? みたいな目をされれば、
 自分のやるべきことというのは自ずと理解できるというものなんです。
 来場者の方々に挨拶をして、スタッフの方々のお礼を言って、
 その他雑務をこなして一息ついた頃には日付がすでに変わっていました。
 軽く伸びをしながらことの重大さに気がつき、震え上がりそうになるのを我慢し、
 一番状況を的確に判断し冷静に教えてくれそうな相手に通話することにしました。
 おそらく、お姉ちゃんも困った時には電話をすると思うんですが、妹である私もそれに準じています。
 
「もしもし、ツバサさんですか?」

 恐ろしい反応速度で電話を取ったと思われるツバサさんは冷静に的確に状況を説明してくれました。
 その言葉をどれほど感情的にならずに聞けたかは私が判断することではありませんが、
 その時に書いたであろうメモ書きは全てロシア語で書かれていたあたり、
 これぽっちも冷静ではなかったことは伺えます。

「絵里は今、生死の淵をさまよっている――らしいわ」


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