過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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9:名無しNIPPER
2018/02/17(土) 03:26:56.32 ID:XEcVgPSX0
「私は花陽のほうが心配よ、体を壊さないんじゃないかって」

 花陽がなんとも言えない表情を浮かべる。
 嬉しいというよりも、困惑90%といったほうが近いかもしれない。
 彼女はとても優しい子だし、なんやかんやで仕事だってできるはず。
 狭き門に挑戦してしまったというのが、悪手だったのかもしれないけど、それを指摘するのは野暮だ。

「その、絵里ちゃんのことは、μ'sのみんなが心配していると思うよ……?」

 お酒を飲んでいる花陽にしては珍しく、弱気な態度でこちらに提言した。
 アルコールが入るとこちらにぐさりと刺さることを言う彼女だけど(もっとも凛ほどじゃない)
 言おうかどうするか迷った末、あえて言うことにしたと言わんばかりの態度が気になったので――

「そうかしら? うーん、自覚はあまりないけれど」
「この前会った雪穂ちゃんにも心配されてたし」
「私は高坂姉妹間の仲が心配だけど……」
「こころちゃんとかここあちゃんにも心配されてたよ?」
「あの子達も就職したのよね……せめて大学に行ってからのほうが良かったんじゃないかしら?」
「その、絵里ちゃんが優しいのはよくわかったけど……まずは自分の心配をするほうが先だと思う」

 花陽は真剣な目でこちらを見る。
 本当ならパソコンの前に逃げ出したいほどだったけど……。
 でも私はかしこいかわいいエリーチカ。
 そんなことをすれば花陽は二度と私と飲んでくれない。

「わかったわ」
「絵里ちゃん……!」
「花陽が就職したら、私も就職活動する」
「その発言、凛ちゃんの前で言ったらダメだよ? たぶん、本当、殴ってくると思うから」


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