過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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903:名無しNIPPER[sage]
2018/11/03(土) 15:56:28.16 ID:4zObBktX0
「――おばあさまのボルシチたべたい」
「……ッ!?」
 
 見開かれた目で私を見て、最初に自分の食べたいものを告げる。
 少しだけ腹が立ってしまったので、目を覚ましたら押すようにと言われていたナースコールを押し、
 有無も言わさずに病院スタッフの方々に連れて行かれるのを見送りながら、
 私は電話をかけようとし――病院内は通話が禁止だったことを思い出し、
 震える両足をしっかりしろと叩いて、荷物を持って病院の外へと向かいました。
 ツバサさんに状況を伝えるために、それと。
 仕事を放棄して病院にいて、暇だから自分の会社のソフトの宣伝をし、
 病院スタッフからエロゲーの人扱いされているヒナに喜びを伝えるために。



「ウチの黒魔術があんまり浸透していないようやんな?
 イオリさんはどない思いますん? この人間の抵抗っぷり」
「あの絢瀬絵里を舐めて貰っては困る、お前の暗示くらい容易く打ち破るさ
 それと、メグミの情報ではついに絵里が目を覚ましたそうだ、
 ようやく僕も動き出すことができる」
「ウチの力は過去に天変地異も引き起こしたんやけどなあ……
 UTXのコぉにかけた暗示が解かれるなんて、
 絢瀬絵里っていうのは人間じゃないんとちごぉ?」
「お前はまだそんなことにも気づいていなかったのか、
 絵里は神だよ、僕の理想、奇跡の体現者。
 だからこそ、この僕の妻となるべき存在なのさ」
「さよか……それで、その妹の亜里沙ちゃんはどうするつもりなん?」
「愚問だな、あいつには然るべき地獄を見せてから僕自身の手で叩き潰す。
 メグミをだいぶ信用しているようだが、実は裏で僕と繋がっていると知れば、
 あのすまし顔が苦痛に歪むのが簡単に想像できるようだ」


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