過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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91:名無しNIPPER
2018/02/25(日) 17:54:00.96 ID:gwxnAmpw0
 カウンター席とテーブル席があったけど、ことりが選んだのはカウンターだった。
 こちらのほうが早く給仕されるからとのことで、お財布の中身に心配がある私は多少呻いた。
 
「それじゃあ、乾杯」
「ええ、何ていうか居酒屋と空気が違って緊張するわね……乾杯」

 お洒落なバーにあるおしゃれなグラスで飲むお酒は新鮮だった。
 柑橘系のカクテルのようで、何が入っているのかまでは分からないけど、とりあえず美味しかった。
 飲みきってしまうのが惜しかったので、3分の2ほど残してグラスを置く。
 しかしことりは水を飲んでいるかのような勢いでお酒を飲み干していた。

「あれ、絵里ちゃん調子悪いの?」
「い、いや、飲むのが惜しくて、こういうのめったに飲まないし」
「いいんだよ、絵里ちゃんのペースで、こうーぐいっと!」
「マスターさんのペースもあるだろうし……」

 と、私は心配になったのだけど、ちょっとすると二杯目の飲み物がことりのそばに置かれていた。
 
「絢瀬絵里クン、心配はしなくてもかまわない。ここはお酒を嗜む場所だからな」
「では、遠慮せずに頂きますね、本当は飲み干したいくらい美味しかったので」
「うむ、その勢いだ」

 ぐいっと煽り、一気に飲み干す。
 そのペースは10杯目くらいまで続き、やがて少し顔が赤くなったことりがおずおずと切り出した。


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