過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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名無しNIPPER
2018/02/25(日) 17:55:01.88 ID:gwxnAmpw0
「そ、そういえばことりは、経験はあるの?」
「絵里ちゃんそのトーク好きだね、自爆するだけなのに……」
トロンとした目のまま、ことりは頷く。
そうか……これで聞いた限りは未だに経験はないのは私と真姫だけか……
誰かが嘘をついている可能性もあるけど、酒の席で嘘をつくと後悔が大きい。
「パリにいるとき?」
「掘り下げるね絵里ちゃん、だいぶセクハラだよ」
と言いつつも、ことりは素早く首を振る。
酔っ払っていることも手伝ってか、ことりは大変素直だ。
「私の両親も国際結婚だったし、もしかしたら自分もと思うのよ……」
「絵里ちゃん、まずは相手を見つけないと」
「子どもか……たまにすごく子持ちの親を見ると羨ましいって思うのよねえ……」
ちょっと泣きそうな気分。
「なに、子どもを作って育てるだけが女の人生ではないさ」
「マスターさん」
「ことりのように夢を追いかけるのもまた人生、好きに生きれば良いのさ」
なんか言外にニートはやばいと言われているような気がしてならない。
「だから絢瀬絵里クン、もし君がその気なら、ここで働かないか?」
「え?」
「聞けば英語もロシア語もできるそうじゃないか、その語学力を発揮しつつお酒も飲める、いいとこだぞ、ここは」
ことりを見る。
何とも言えない表情をしたまま彼女は目をそらした。
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