過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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933:名無しNIPPER
2018/11/17(土) 09:30:07.10 ID:Y95m5YSR0
 できないと言われれば反発したくなるお年頃、いや、年というより私の習性?
 青い目、ツンデレ科みたいな感じ、おそらく希はそのあたりわきまえてる。
 ただギャルゲーとかならデレるけど、この人しばらくデレないのよね……。
 とにかくついてきた穂乃果を無視するようにして、ちゃっちゃか重たそうな荷物を持とうとして、
 がくりと力が抜ける、パワプロのサクセスで故障率が高いのに実行したみたいな感じ。

「無茶です! ダメです!」
「あなたには関係ないでしょう?」
「先輩には助けて頂きましたから、今度は私が助ける番です!」

 穂乃果の健気さにアラサーの私が泣きそう。
 視線をそらして仕事をしようとしている人間もこみ上げてくるものがあったらしく、
 クールを装って知ったこっちゃないみたいなこと言ってるけど、完璧に鼻声。
 彼女に手を引かれるようにして色々荷物がある部屋を抜け、
 金髪さんは顔ではしょうがない子ねみたいに言ってるけど、
 どう考えてもしょうがないのは手を引かれている方、我ながら恥ずかしい。
 式が始まっている体育館に穂乃果と一緒に登場し、
 ありとあらゆる人物の視線が向くなか、手を引いている彼女を強引に席に座らせ、
 状況を尋ねてきた教師に迷子を連れていたのでと言ってる、
 周囲の心証は迷子はこいつだろで間違いないでしょうけど、当人ばかりが気づいてない。

「絵里お姉さん苦労されてたんですね」
「自業自得だけどね……」

 やれやれと首を振りたい私に、気の毒そうな視線を向ける雪姫ちゃん。
 彼女の見た目は小学生くらいなので、そんな幼女から気の毒な目を向けられるアラサー。
 ちょっとロリ同人としてはフェチ方面に偏ってない?
 ともあれ、会長としての仕事を無難にこなし、
 興味有りげな希を 私何も悪くありませんと言わんばかりにスルーし、
 誰に挨拶するわけでもなく、誰に相手をされるわけでもなく、
 ただひとり孤独に仕事に戻ろうとする、おそらく仕事が友達――
 未来にニートになる人間とは思えない。


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