過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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939:名無しNIPPER[saga]
2018/11/17(土) 20:52:58.65 ID:Y95m5YSR0
 いつかきっとまた会えるという発言をして生前のユッキを励ました希だけど、
 まさか本当に再会を果たしてしまうとは、あの子も思ってないに違いない。
 当時私とは交流が途絶えていたはずなのに、そういえばちゃっかり姿を表してたっけ。
 記憶をたどると海未は3年生組卒業以降毎週のようにリリホワで集まっていたとか。
 うん、考えるのはやめよう。

「どうしたらもっと仲良くなれるかな……」

 最初希が喋ったことに気づかなかった。
 彼女の流暢な標準語は耳に馴染みがなく、かつついぞ聞くことがなかったので、
 自分の生活の大半がキャラ作りと自嘲していたのが真実なのだと認識した。

「声が子どもっぽいとか、胸が大きいとか? 外見が地味とか
 性格が暗いから相手にしてくれないのかな?」

 そういえば声がことりとかルビィちゃんに近い。
 子どもをあやすとか、人形に話しかけでもするとか、
 普段の希とはまるで違う口調や声色に首を傾げ続けて痛くなりそう。
 ともあれ、憂鬱そうな顔色でひとしきり嘆き続けた彼女は、
 やがて自室へと向かい、何をするんだろうなーって思ってた私たちの度肝を抜く。
 ――たしか後々μ'sのメンバー全員でお邪魔した時には、
 希の部屋って不自然に物がないな? とか思ったものなんだけど。
 彼女の自室は絢瀬絵里で溢れていた。
 例えるなら、理亞さんのオタク部屋にある写真とかポスターとか二次元イラストとかが
 徹頭徹尾絢瀬絵里、目を向ければどこでも金髪ポニーテール。
 隣りにいたユッキが怯えたように私に抱きつき、顔色も青い。
 見てはいけない物を見たと感じているのは自分ひとりではないと思ったんだけども、
 やっぱり怖いよ、怖いって、絢瀬絵里を何気なく踏みつけてるのもダメージ大きいよ。

「可愛い……綺麗……私もこんなふうに生まれたかったな……」


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