過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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944:名無しNIPPER[saga]
2018/11/17(土) 20:57:56.25 ID:Y95m5YSR0
 相手を笑顔にするためなら、自分はどうなっても構わない、
 決定的な証拠を突きつけられようとも相手を信じようとした彼女の姿に、
 本当に絢瀬絵里っていうのは甘ったれた存在であったのだなあって。
 独りよがりで、頭悪くて、誰に頼ろうともしないのに甘ったれてて。
 誰かがなんとかしてくれるとばかり思っていて――
 私が起こしていた活動はたいてい、マイナスに繋がっていたりして。

「絵里お姉さん」
「ユッキ?」
「先に進みますか? それとも、ここで終わりにしますか?」

 真剣な眼差しを向ける彼女に――私は、
 本当に情けないことに私は先に進むことを決意した。
 そうしなければならないというよりも、
 自分自身が生きて帰るとかそんな目的よりも、
 みんなにしなければいけないことがたくさんある、謝ることもそうであるし、
 感謝の気持ちを伝えることもそう。
 恥ずかしくても苦しくても生きていきたい、そのように決意して。

 そして。
 次に見た光景が、おばあさまに引き取られる前に住んでいた。
 嫌な思い出しかない建物の中であることに気づいて――
 世の中思い通りにいかないものだな、なんてため息をついた。
 


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