過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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949:名無しNIPPER[saga]
2018/11/18(日) 07:01:58.99 ID:j1GEu/ey0
 能力が高くないから自分の手元において庇護している程度に考え、
 相手のことを理解もせず、想いもせず、世話にもかけず、
 お金さえ払えば、金銭的に裕福であれば、子どもは育つものなんだろうって。
 おそらくあの人は今でさえ、私たちは自分が育てたって思ってると思う。
 μ'sとして表舞台に立っていた時代の私が、あの人の自慢の種だったことを自分は知っている。

「私は不安です……」

 ぽつりと呟かれた言葉が、一体何を指すのか。
 私は空を見上げ、晴れ渡った空に太陽が出ていることさえ腹立たしかったことを思い出し、
 責任転嫁する習性だけは親譲りなのかも知れないと苦笑した。



 亜里沙はその場所でテレビを見ている様子だった。
 ただ、目に入れている程度と認識をすれば良いのか、おそらく内容は理解していない。
 そりゃそうだ、生まれてずっとロシアにいると思っているのに、
 こちらの事情を理解すらせずに訳のわからない国に連れてこられたんだから。
 流れてくる言語は一つも分からないであろうし、
 アニメーション映像くらいは流れているなあくらいの認識程度であったと思う。
 
「絵里お姉さん、亜里沙さん食事は?」
「うん? 私たちの幼少時は――
 私は学校で給食があったけど、亜里沙はおそらく一食ね」
「……どのような経緯と聞いてもよろしいですか?」
「父が帰宅して食べる食事が唯一の食事ということよ」


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