過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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953:名無しNIPPER[saga]
2018/11/18(日) 07:04:47.41 ID:j1GEu/ey0
「マンションの壁をよじ登ってますね」
「スパイダーマンみたいなことしてるのね」
「クモ男というのは昭和の時代にいたと聞きます」
「広島市民球場にいたっていう話は知っているわ」

 いくらアラサーとは言っても昭和のことなんて私だって詳しくない。
 ナチュラルに昭和時代の住人なのでは? みたいな目でユッキは見るけど。
 その実誤解全開――年齢はごまかしていません。
 どういう目的かは分からないけれど、
 小学校で授業が行われている時間に彼女は何故スパイダーマン化しているのか?
 疑念は尽きないことではあるけれど――

「窓を叩いているわね」
「内からは開けられないんですよね?」

 私は頷いて動向を見守る。
 ユッキの発言から彼女のことを綺羅ツバサと認識しているけれど、
 とてもその後A-RISEとして華々しい活躍を遂げる人物と同じとは思えない。
 凛が子どもの時の自分を男の子みたいだったと語るけど、
 ツバサに関しては男の子にしか見えない、髪も短いし、スパイダーマンだし。
 超人的な運動能力は当時から変わっていないのか、今度壁でも登らせてみよう。
 あ、ボルダリングっていうんだっけ? 壁登りみたいなやつ。
 あの人の誤算であったのは、建物をよじ登って部屋を覗かれる可能性を考慮しなかったこと。 
 そして何より、ツバサが当時から何カ国語もペラペラで亜里沙と交流できたこと。
 一目見れば常軌を逸した環境にいることが分かるので、目に入れれば助けようとすると思う――


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