過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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名無しNIPPER
[saga]
2018/11/18(日) 07:06:10.43 ID:j1GEu/ey0
なにその一定時間が経たないと先に行けないダンジョンみたいな試練。
ユッキは光の先にあるであろう、生者の世界を見つめ、
悔やんでいたり、残念そうに思っていたり――
お別れをするのが惜しいと言わんばかりの表情で私を見上げ。
「こうして手を繋いでいたら、一緒に戻れそうじゃない?」
「最後まで一緒にいられることが、私はとても嬉しいです」
「こんなやつでごめんなさい」
「この手のぬくもりや、過去の辛い記憶も、私は忘れません
もしかすれば、幼くして亡くなったことさえも幸福だったのかと思うくらいの
とんでもないものを見せられましたので忘れたくても無理です」
ええ、本当にごめんなさい、現世に戻ったらあいつら断罪するから。
「あの日」
「え?」
「おばあさまに引き取られて、初めて食べた食事がボルシチだったの」
「亜里沙さんと食べたんですか?」
「ええ、生まれて初めて家族揃って食べた暖かい食事だった――」
だからなのかな。
カレーを作るにあたってμ'sのメンバーがごねた時に、
みんなをまとめるようにして、ついついボルシチを作り上げてしまって、
希にそれを読んでわざわざ材料を持ってきたの? って真顔で言われたの。
なんとなく――みんなで幸せに囲む食卓で食べるものって言ったら。
ボルシチって感じで。
「――おばあさまのボルシチたべたい」
目覚めた時に真っ先に告げたら、
なにか勘違いでもされたのか、亜里沙は怒りを携えた表情でナースコールを押して。
その後しばらく再会できなかった。
おかげで帰って最初に食べた食事が病院食で――不満はあったけれど、
お見舞いに来るみんながみんな、口から私の悪口から面会がスタートして、
心の中でユッキが、こんなに大事に思われて嬉しいですねって言ったけれど――
バカじゃないのとか罵倒からスタートする想いってなんなんだろうと、絢瀬絵里は考えたりする。
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