過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
1- 20
959:名無しNIPPER[saga]
2018/11/19(月) 19:43:45.72 ID:0yATqnax0
 私が今使用している個室からは晴れ渡る空が見える。
 入院している間に季節は秋となっているけれど、窓を開ければムワッとした空気と
 やりきれない思いに駆られてしまいそうなほどの熱が入ってくるので、
 身体にあまり良くないとは思いつつ、冷房のお世話になっている。 
 病院全体で使っている空調とは別に、私の部屋には
 お見舞いと称して持って来られた空調機器が備わっていて。
 入院患者である私一人ではなく、お医者さん、看護師さん、
 果ては友人の面々も涼みにやって来ていた。
 特に真姫の持ってきた冬には暖房機器にもなるという
 ハネのない……扇風機と呼称すれば良いのかな?
 なんでも、部屋で使う機会がないからという理由で持って来られた
 エアマルチプライアーはみんなのお気に入り。
 すっかり昔なじみの口調に戻った亜里沙の言葉を借りるならば、
 お姉ちゃんにはもったいない! だそうで。
 言葉がひどい人になると、絵里ちゃんよりもよっぽど価値がありそう!
 なんだけど、そんなときだけ昔のちゅんちゅんボイスで言わなくてもいいのよ?
 心に穴が開きそうなくらい凹みそうだから――あれ、誰が言ったかボカした意味がないわね。
 精密検査と称してあらゆる場所を調べられた挙げ句に、
 身体に変調がまったく無いので、あなた人間ですかと問われてしまったけれど。
 確かに2ヶ月近く目を覚まさずにいたわりには、身体も自由に動くし、
 筋力もまったくと言って良いほど衰えていない。
 それでもベッドから動けない生活(監視付き)が2日ほど続き、暇だ暇だと訴えていたら
 わかったわかったリハビリさせてやるからとお墨付きをもらい、
 先生の補助の元でバリバリに動いていたら、お前なんかにリハビリはいらないと
 逆に怒られてしまった、立場がないという真姫には誠心誠意謝罪しておいた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
984Res/926.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice