過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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962:名無しNIPPER[saga]
2018/11/19(月) 19:45:28.13 ID:0yATqnax0
「どうしてそうなったのか聞いても構わない?」
「ええ、私って結構何でも出来たのよ、子どもってさ、
 できない人を見ると見下したくなるじゃない、私にとっては――
 子どもから大人まであらゆる存在が見下す対象だったのよ、
 だって私以上になにかできる人間とかほんとう、まるっきり見当がつかなかったし」

 頭の悪い子どもだったのね、と苦笑しながら教えてくれた。
 優秀な人間であるとは以前から考えていたけれど、
 なんと何ヶ国語か話せるというのも、他人が喋っているのを耳で聞いて独学で何とかしたらしい。
 この人のほうがおそらく人間じゃない、精密検査を要求したい。
 
 幼少時からひときわ天才だった彼女は、
 小学校にも行かずにフラフラと遊び歩いて、ある時に噂話を聞いたらしい。

「子どもの泣き声が聞こえるって
 普段は一人娘も学校に行っていて、母親は留守がち、父親は仕事
 誰もいないはずなのに、誰かの泣き声が聞こえてくるって話を耳にね」

 当初怪奇現象にはまるっきり興味のなかったツバサではあったけど、
 色々と下調べをしている段階で――絢瀬家の戸籍謄本を入手したらしい。
 どんな手段を用いたとか、何故そんなものをホイホイ手に入れられたのか、
 疑問は尽きることはなかったけれど、相手が恩人であるのだし、
 その蛮行のおかげで妹は助かったのだから何も言うまい。
 
「事件だって思ったわ、私はあいにく金田一みたいに事件は解決したことはなかったから
 やってみたいと思ったの――まあ、本当に事件だったわ……あんな体験したくなかった
 そう、あなたがあいつらの娘さんなのね……」


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