過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙
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978:名無しNIPPER[saga]
2018/11/21(水) 20:38:34.82 ID:dWC6aD2Z0
 生まれてこの方ずっとニートとして過ごしたと勘違いされがちな私ではあるけれど、
 大学時代はアルバイトに明け暮れていたりもした。
 金銭面に不都合があったのではなく、なんとなく私も自由に使えるお金というものを、
 労働することによって入手したかったのである。
 きっかけは単純ではあったものの、物覚えもよく、当時は愛想もよく、
 憧れていた穂乃果のように手を取り合って協力すればどんな願いも叶えられる。
 新入生で溢れていた音ノ木坂学院を観て大泣きしてしまった哀れ過ぎる私は、
 その甘い考えそのままに社会へと飛び立とうとしていたの。
 結果的に私も、憧れていた穂乃果自身も、信用して貰おうと努力した結果相手に裏切られる――
 などというトラウマを体験し、コミュニケーション能力が高かった穂乃果はトラウマを感じさせないほど
 明るく働き続けていたものの、私の心はボッキボキに折れた。
 結果社会復帰を果たすまでに数年を要し、いや、アイドルっていうのが社会復帰したと
 表現して良いものかは私にはわからないけれど、とにかくまあ、労働してお金を得る
 真っ当な社会人にはなれたのではないかと思う、すぐに倒れたけど。

「あの人、刑務所に入ったんじゃなかったんですか?」
「すぐ出ました。周囲の目もあり入っていた体はしていましたが――
 甘い顔をせず社会に放逐でもしていれば、多少は考えも改めたでしょうけれど」


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