過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「は、はらむらにも負けないもん!」
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129: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2018/03/20(火) 23:20:22.12 ID:s7y2VC74o

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 「ちょっと、どー言う意味!?」

 「そりゃ、散々迷子になって俺や和を困らせたのは誰だよ」

 「うぐぐ……」

 「そんな咲が一人で来れるとなると、ちょっと寂しいなぁ」

 「ちゃ、ちゃんとタクシー使ったもん」

 「……危なかったのか」

 「う、うるさいよっ」


 そんな大人びた幼馴染の姿は昔と何ら変わらなかった。

 口先を尖らせて、本当に仲の良いものにだけ見せる不貞腐れた表情。

 今この空間だけ高校に戻った気分だ。

 しかし、現実はそうではない。


 「あれ、奥さんは?」

 「ん、なんか急に来ないって言い出してさ」

 「それまずくない?

  自分の旦那さんが女の子と二人きりなんだよ?」

 「んー、そんなもんか?」

 「そんなもんだよ」

 「ま、まずいか?」

 「んー、わかんない」

 「わかんないって、お前なぁ」

 「えへへ」


 ペロリと舌を出して誤魔化す姿はどこか小悪魔っぽさを感じさせる。

 そのあざとさは昔の咲には感じられなかったもので、なんとも言えない気持ちになった。


 「(お、男でも出来たのか……?)」


 ゴクリと喉が鳴る。

 体が落ち着かない。

 別に咲に対して『そういう気持ち』があるわけではないはずだ。

 それに、自分には最愛の嫁がいる。

 しかし何故だろうか。かつての同級生の『そういう話』にはなんとも言えない気持ちになるものだった。



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