過去ログ - 【忍殺】【クレセント・イン・マッポーライフ】 part3
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うーぱーGM
◆dxxIOVQOvU
[saga]
2018/02/28(水) 21:05:08.50 ID:TSop/5vP0
ニンジャになって…太陽が怖くなって…血が恐ろしいものになって…
ミコーの正装として、白一色の神官めいた装束・頭巾・顔を覆うノーレン布を纏わさせられていた。
美しい紅眼は隠され、肢体は閉ざされ露出はほぼ皆無。
唯一曝け出している腕の一部は、「搾取され」「日に焼かれ」見るも語るも痛ましい状態だった。
「母」に全てを抑圧され、ただすべてを搾り削り取られ死を待つだけであった「彼女」。
ゲコクジョは簡単だったのに、そのために必要なカラテと心は彼女の奥底に封じ込められていた。
「太陽」により閉ざされた彼女…それを開いてくれたのは「お月様」だった。
ニンジャでありながらも、モータルとして私を助けに来てくれたミカン。
あまりにも優しすぎたニンジャの…碧く鋭かった眼差しは、カラテをしなかったミカンが心に秘めていたカラテは、今でも覚えている。
「彼女」を、ミカンを…「自分」を助けられるのは、「ワタシ」だけだと思った。
たった一回のカラテで世界の全てが変わった。
毒親は地に叩き落され、ワタシは「お月様」を簡単に助けることが出来た。
自分を隠していた白装束は破け、世界はワタシを温かく迎えてくれた。ちょっぴり痛かったけど、そんな痛みはもう忘れた。
毒親はニンジャになって追ってきたが…ミカンと一緒にやっつけた。今の学校のセンセイセンセイから、ご褒美に学生服を貰った。
太陽とも、今ではナカヨシだ。ワタシの血も…ワタシのために頑張ってくれる。
そして…「ヒイラギ・ヒナミ」に私はなれた。
ありがとう……ミカン……ワタシの心を……開いてくれて……
けれど…たまにあの頃は思い出す。
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