過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part6
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名無しNIPPER
[sage]
2018/06/14(木) 19:02:30.78 ID:cZuwep0FO
次の日、私はある場所に向かった。何故かいつまで経っても取り壊されない廃墟だ。
初めて来た筈なのに足が勝手に階段を上がり、ある部屋に入る。
そこには夢で見た光景が広がっていた。
ところどころ血がついたバスタブ、血が飛び散った床、拷問道具などなど。
私は昨日の夢のお陰で場所を特定する事が出来た。しかしあまりにもグロテスクな光景に思わず後ずさりをしてしまい何かにぶつかった。それは姿見だった。
鏡に映る私の顔はひどく怯えている。とにかく帰ろう。
そう思い踵を返そうとしたができなかった。
何故なら鏡の中の私が笑ったからだ。
「え…」すると私の口がひとりでに動き出す。
「やあ!爽!私だよ!」
「え…誰…?」私は驚愕した。意識せずに勝手に私が喋りだしたからだ。
「やだな〜私だよ?私はソウ…私は君であり君は私だ。」
「驚いているようだね?あれ?覚えてな〜い?君が私を生んだんだよ?」と首をちょこんと右に傾けながら答える。
「な〜んだ!覚えてないんだ。まあ、あれは忘れたい記憶よねー同じ女の子として。」
「何があったの!?私に!?」
「あれは2年前ね。君はあるテレビ局のディレクターが予約したホテルへ行った。そういわゆる枕営業ってやつね。まだ貴方のグループはデビューしたてで足がかりが欲しかったの。
それで最年少だった君がディレクターのお眼鏡に叶いみんなの為に覚悟を決めて部屋に入るとパンツ一枚の太った男がいたの。
その瞬間、覚悟が全て崩れ去り君は泣き出した。その男は君の泣き顔にかなり興奮していた。
君は逃げようとしたけどドアにはロックがかかっており逃げられず部屋中を逃げ回ったけど、そこは14の少女と大の男。力の差は歴然で君はベランダに追い詰められた。
しかしその男はベランダから誤って転落。時間になっても出てこない君を不審に思いマネージャーが部屋に踏み込んだ…
これが君がショックのあまり封印した記憶よ。」
「思い出した…確かに私はあの時…でも私は落ちたのを見ていない!」
「そうだね。でも不思議じゃない?何故君がすぐにディレクターに捕まらなかったのか、何故ディレクターが自分の胸くらいの高さがある手すりから転落したのか、何故君の記憶がそこだけないのか!
その答えはただ一つ!あの男は私が君の人格を乗っ取って殺したからだ!」
「嘘…でしょ…?」
「本当よ。あいつが落ちる瞬間の驚いた顔よ。まさか自分よりも小柄な女の子に力で負けて落とされるなんて夢にも思ってなかったでしょうね〜今でもあの顔を思い出すと笑っちゃうわw
君があの場にいたという事だけなかったことにされ、結果君のグループは体を汚される事なく有名になった。」
「何でこんな事するの?何で殺したの!」
「簡単さ。過剰なストレスを君に与えたくないからだよ。キモいディレクターに襲われた時だって私という人格が全てのストレスを背負わなければ君は廃人になってたよ?」
「じゃあ!私が街で見た殺人鬼は!?私が見た事ない人を殺したのは!?」
「君が見た殺人鬼は幻だね。だって殺人鬼は私であり君だもの。次に知らない人が死んでるのは君のストーカーとかアンチだね。」
「でも君に全部知られちゃったな〜でも安心して君は殺さない。君を殺そうとしたら私も死ぬ。逆もしかりだよ。」
「そうだ!私にこの体ちょうだい!私に主導権をちょうだい!」
「私が主になればもっと君にとっての障害を排除することができるよ?そうしたらね…」
「うるさい!貴方は…命をなんだと思ってんの?たった一つのかけがえのない命を…!」
「綺麗事ばかり言っても、どうにもならないよ。行動を起こしたのは私だけど命を奪ったのは君の手よ?もう何人殺そうが一緒よ?」
ヒューヒュー
「あら?過呼吸?ほら苦しいでしょ?身を任せなさい。そうすれば楽になるわ。」
一瞬その誘惑に流されそうになった私がいた。
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