過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part6
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◆CuduHy8Vo5U0
[saga]
2018/11/07(水) 22:16:55.70 ID:H+hjlo4x0
>>609
「I AM AI」
少女「じゃあ、そろそろ行こっか!」
男「そうだな、あんまり遅くなるとみんな心配するだろうし」
男は少女の手を取って歩き出す。
少女「......ね」
男「ん?」
少女「大好き」
男「俺も好きだよ」
少女ははにかみ、男の手を握る力を少しだけ強める。明日からはまた学校だ。勉強はあまり好きじゃないけれど、男と一緒に登校して、お弁当を食べて、寮へ帰る、それはとても好きな時間だ。そうだ、お弁当には唐揚げを入れてみよう。男はそれだけで子供みたいに喜ぶから。
そう考えながら歩いていた少女は、ふと違和感に気づく。
周りの風景の色が薄い。遠くの建物は、輪郭すらはっきりしなくなってしまっている。
少女「え? なにこれ!? ちょ、ちょっと男!」
男からの返答はない。どころか、男まで輪郭が薄くなっていく。
服の柄がわからなくなる。
顔のパーツがぼやける。
そして、握っていた手の感覚が消える。
街は、男は、全て初めから無かったかのように消え、真っ白な空間の中に、少女だけがいた。
少女「何......何なの......」
少女は呆然と立ち尽くす。すると、どこからか、無機質な声が聞こえてきた。
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