過去ログ - 傘を忘れた金曜日には -SS速報VIP

過去ログ - 傘を忘れた金曜日には

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804:名無しNIPPER[saga]
2018/10/27(土) 21:23:20.61 ID:dukdBRzIo

「なにがいいですか？」

「ええと、そうだな……」

805:名無しNIPPER[saga]
2018/10/27(土) 21:24:09.05 ID:dukdBRzIo

◇

　教室に着くと、大野がいた。

806:名無しNIPPER[saga]
2018/10/27(土) 21:25:04.12 ID:dukdBRzIo

「隠し事はなしだと言っていたが……」

「うん」

807:名無しNIPPER[saga]
2018/10/27(土) 21:25:50.88 ID:dukdBRzIo

◇

　そして、図書室を出たあと、そのまま東校舎へと向かう。

808:名無しNIPPER[saga]
2018/10/27(土) 21:27:39.77 ID:dukdBRzIo

　窓をひとまず度外視して、周囲を見回す。
　とはいえ、他にそれらしいものがあるだろうか。

「隼さん」

809:名無しNIPPER[saga]
2018/10/27(土) 21:28:11.45 ID:dukdBRzIo

「とすると、絵か」

「絵……ですか？」

810:名無しNIPPER[saga]
2018/10/27(土) 21:28:56.06 ID:dukdBRzIo

　俺はちせに礼を言い、部室に戻る。
　なぜだか彼女は後をついてきた。

　文芸部室に入り、壁に架けられた絵を眺める。

811:名無しNIPPER[saga]
2018/10/27(土) 21:29:26.25 ID:dukdBRzIo

　瀬尾青葉は、部室を出て姿を消した。

　その後誰も彼女の姿を見ていない。
　

812:名無しNIPPER[saga]
2018/10/27(土) 21:30:52.88 ID:dukdBRzIo

「隼さん、青葉さんのことなんですけど……」

「ん」

813:名無しNIPPER[saga]
2018/10/27(土) 21:31:26.39 ID:dukdBRzIo

「隼さん、ごまかしてます」

「……まあ、そうだな」

814:名無しNIPPER[saga]
2018/10/27(土) 21:32:00.45 ID:dukdBRzIo

　不意に、声をかけられる。

「あの」と後ろから。

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