過去ログ - 【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「姫」
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190: ◆BT63SEH4KsDo[saga]
2018/06/17(日) 02:18:46.16 ID:Paq8IMxx0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


いざステージに上がってみると、観客の前に立ってみると
心臓がばくばくと破裂しそうなくらい緊張してきました

翠「ぁ...」

心なしかお腹も痛くなってきた気もしますし吐き気もあるような...
脚も震え、頭の中が真っ白に
そして何より、観客の人達の視線が...『異物を見るような目』が私に突き刺さってきます

『知らない子が出てきた』『あの歌姫マリアと肩を並べるつもりか?』『何かの手違いじゃない?』『お前は誰だ』

後ろ向きな感情ばかりが湧き出し、いつしかそんな幻聴まで聞こえてくるようになりました
事実私は彼らにとって知らない存在
それは『アイドルとして』ということですが、段々と私の中でそれは『この世界にとって』というものへと変わっていきます

『いないはずの存在』『存在そのものが異物』『完全なるイレギュラー』

あぁ、目線が怖い
声を聞きたくない

泣きそうに、逃げそうになったそのとき


奏《シャキッとしろ!前をよく見ろッ!》


翠「っ!」

奏《よく見ろ、観客は確かに戸惑ってる、だけどそれがどうした!》

奏さん...?

奏《代役なんだとしても、お前が何なんだとしても、今この瞬間はステージに立つ主役の一人だ!誰が何を思おうが関係ない!》

横に立っていたマリアさんがそっと震える私の手を握り

マリア「大丈夫よ、貴女は一人じゃない」

観客のいる正面を向いたまま、私にだけ聞こえるようにそう言ってくれます

奏《そうだ、何も恐れることなんてない、いいか翠...魅せつけてやれ、お前という存在を、決して否定させないくらい、思いっきり》

翠「...」

気がつけばあの怖かった目線も声も消え、ただ観客の人達の困惑したような、そしてほんの少しだけ...自惚れでなければ期待するような、そんな姿が目に映りました
脚の震えもいつしか止まっています

マリア「もう大丈夫そうね」

照明が切り替わり、曲のイントロが流れ始めました
えぇ、もう大丈夫です
魅せつけてやれ...ですか
果たして私にそんなことが出来るのか...でもこうなったら、全力で歌って踊って、そして楽しんでみせましょう!


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