過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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150:名無しNIPPER[saga]
2018/12/09(日) 09:51:39.50 ID:qcVrnA6J0
 理亞ちゃんと一緒にゆっくりと階段を降り、
 何を言ったか記憶に無いほどに慌てふためき、動揺を重ねたあげくに
 変なことを口走っていないかと考える余裕を持ってみると。
 それは毎度のことであるなと、頻りに省みた所で一向に成長しない自分に気が付き、
 肉体面の老化は著しく、精神面の成長は高校時代が全盛期。
 人生100年時代とか、平均寿命が延び続けていると言うけれど、
 100年生きるとか憂鬱すぎてならない。
 あと数十年こんなアホなことを考えたり失敗を繰り返したりするかと思えば、
 人間50年くらいで充分、戦国武将か。

「先輩」
「なあに?」

 精神的に追い込まれるのを繰り返した結果、
 それでもなお以前までのツンケンした彼女を見られないことに、
 一抹の寂しさを覚えつつ。
 冷静であるのか、弛緩しきった態度を見せているのか、
 多少、再会を果たした時と同じ風ではあるけれど、
 内心不安でたくさんだと思っている。
 私に呼びかけたは良いけれど、何を言おうか記憶から飛んでしまったみたいで、
 一通り声も出さずに口をパクパクと動かしたあとで、
 恥ずかしそうに俯いて私の服の袖をクイクイと引っ張るだけで終了。
 こう、か弱さ全開で不安を抱えている儚げな女の子が、
 身体を寄せながら自分を頼る素振りを見せられると、
 ついついなんとかしなきゃ! という気分になってくるんだけれど。
 ただ、自分を意のままに操る行動を取った時の綺羅ツバサさんも妙に思い出すから、
 自分は基本的に頼られると何とかしたくなってしまう人なんだと思う。
 誰かしらに上手く使われている人間だという自覚は放り投げる。

「安心して、理亞ちゃんに何かいう人が居たら盾になるわ」
「仮に亜里沙さんとかツバサさん……あ、凛さんからなにか言われても
 喜んで盾になってくれますか」
「骨は拾って」


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