過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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154:名無しNIPPER[saga]
2018/12/09(日) 09:54:33.34 ID:qcVrnA6J0
「雅が私に感じていた友情は、一般的な友情ではなく
 不出来な自分をごまかすための手段と言いますか――
 それでも私は良かった、居場所がない高校でも、気持ちを偽らなければならない家でも
 でも、あの子はルビィを手に掛けようとしたから」
「ん?」

 μ'sが当時においても仲が良いというのはかなり有名な話だったらしく、
 売れっ子になって全面に出ていたのはニコくらいで、
 凛はブレイク前、A-RISEも知名度がそこそこレベル、
 真姫はコスプレにハマっており、ことりも学業をこなし、
 希も一部でカルト的に人気があったに過ぎなかった。
 だからこそ案外μ'sが揃って集まる機会は数多く(ことりの欠席率は高めだけど)
 仲が良い模様をブログなりなんなりにアップしてコメントがあったのは知っている。
 ただ、その行動をμ'sはとても素晴らしい! 
 現実がうまくいかないけれどμ'sが上手く行っているなら構わない!
 という逃避の手段に用いられてしまうのは、ちょっと反応に困る。
 そしてなにより、穂乃果を中心に手放しで讃えられてしまうほど
 みんながみんな上手く行っていたかと言うと果てしなく疑問、特に穂乃果。

「雅にとって、自分が親近感が湧くような出来損ないが
 自分以上に仲が良い人間がいるという現実が許せなかったのでしょう」

 有り体に言えば、理亞ちゃんに裏切られた心持ちがしたのでしょう。
 それがまるで客観性のない逆恨みであれど、
 被害が及べば困るのは加害者ではなく被害者であり、
 仮に命が狙われてしまうほど危険が及ぶのであれば、
 国家権力を用いてでも行動は回避しなければならない。
 その子にとって不幸だったのは、黒澤家を掌握し始めていたダイヤちゃんが
 顔見知りにおまわりさんやら何やらお偉い方が居たということと。
 ルビィちゃんに被害が及べば多少の不利益はあった所で、
 加害者を消すくらいのことはやってのけるシスコンだったということ。
 なにより、雅さんの姉が行き過ぎた感情を抱いていたことを把握していたのも手伝い、
 ルビィちゃん殺害計画は実行以前に頓挫し、
 なによりルビィちゃんに知られることもなく問題は解決した。
 
「その時に私は思ったんです、自分の幸福はもう考えず
 誰かのために尽くして生きていこうと」
「聖良さんにどっぷりだったのはそういうこと?」


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