過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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173:名無しNIPPER[saga]
2018/12/12(水) 20:58:31.24 ID:JoGf4NMo0
 ――この日。
 鹿角聖良は人権を失い、家畜アイドルとして華々しくデビューすることになりました。
 いえ、もう、ミルクちゃんと自身を呼称するべきですね。
 バックダンサーの動物たちも全裸だからだいじょうぶ! 
 という言葉に乗せられ、確かに全部脱いでいるわけではないし――
 なんて考えたミルクちゃんは名古屋のステージに立つことになったのでした。
 笑いたければ笑えと、今も妹と一緒にいるであろうニートの人に言い放ち、
 いかばかりかのリハーサルをこなし、私は完璧な動きで本番を迎える――

「こんな姿を妹に観られれば、本当に立ち直れないかも知れませんね」
「ミルクちゃんはもっとおちゃらけた喋りかたよ」
「もぉー! 理亞ちゃんに観られちゃったら〜☆ 
 嬉しくって泣いちゃいそぉー! ミルクちゃんこまっちゃーう!」
「ふふ、いい調子よミルクちゃん」
 
 片時も離れないと言わんばかりに歩夢は私のマネージメントをしています。
 亜里沙さんのようにすると言っていますが、私から見ても遜色ないのではないでしょうか。
 しかし私の仕事ぶりも完璧ですね、本当にただの家畜のようです。
 歩夢の言うままに動く哀れな家畜、明日には食用肉にでもなっているのかも。
 
「いっけなーい! ついついセンチになって理亞ちゃんの幻覚が見えちゃうぞー☆」

 以前に離別した妹が、いけないものを観たと言わんばかりに表情を曇らせ、
 彼女の隣にいる金髪のニートの人が必死になって肩を揺り動かしているのを見ながら、
 ずいぶんリアルな幻想であると思ったのです、
 理亞の幻想がなまじリアル――これは良いですね、ギャグとして披露しましょう。

「歩夢、斃れても良いですか」
「ダメよ、ここでやめたらハニートラップに引っかかってこんなことをしてるってバラす」
「……きゃは☆ ぅ絵里ちゃーん!」
「穂乃果みたいな声を出さないで!? や、やめて! お願い正気に戻って! 
 理亞ちゃん! ラーのかがみ! ラーのかがみ出して!」
「あぶないみずぎで私は1ターン行動不可能です、絵里先輩」

 願わくば夢オチでこのお話が終わってくれることを、
 ミルクちゃんは思うのです。


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