過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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232:名無しNIPPER[saga]
2018/12/23(日) 19:08:44.95 ID:O8SRoyhI0
 なにせ空気を読まずに行動すること多く、
 また余計に才能を発揮することも手伝ってか、
 仕事はできていても評価に直結しないことはままある。
 アルバイトレベルなら人間関係で悩むことは正社員ほどでもないから、
 大学時代には私って結構できるのかもと思ったりもしたけれども。
 雪姫ちゃんは多くの大人が体よく使えるという才能を微塵も感じていない様子だけれども、
 仮に私に仕事の才能が溢れていたとして、雪姫ちゃんの能力よりも優れていても、
 結局人気が出て多くの人から親しまれるのは雪姫ちゃんの方である。
 誰かからの評価を基準として生きるか、自己評価を信じるのかはその人次第ではあるけど、
 あんまり自信がない私としては誰かからの評価に自身の価値をおもねるのも悪くない選択だと思っている。

 エトワールの邸宅から地下のレッスン場までは階段を使うんだけれども、
 材質が硬いものであるせいか、足音が結構高く響き渡って耳に届く。
 起床する時間には熟睡してしまっているために感じることは少ないんだけども、
 寝る前のちょっとだけ寝ているんだか、起きているんだか分からない状態の時には甲高く聞こえることもある。
 その人物は自分が来たことをアピールしているのか、
 寝ている私を意識せずにまったく遠慮せず階段を降りてきて、
 ああこれは綺羅ツバサであるなって一発で分かった。
 腐れ縁で今の今まで付き合いがあり、お互いにしょうがないやつだなって思ってはいるんだろうけれども離れる機会はなかった。
 友人と呼称しても構わないと思うし、親友と表現されることもやぶさかではない。
 
「ツバ……ぐへぇ!?」
「ああごめんなさい、膝が滑ったわ」

 何という新感覚の言い訳。
 私のお腹の辺りにニードロップを叩き込んだそいつは、
 自分は悪くありませんどころか、非があるのはあなたみたいな表情でこちら見ている。
 寝袋の中に入っていなければ即死だったかも知れない、ふうやれやれと思いながらもぞもぞと動いて寝袋から抜け出す。

「あなた……絢瀬絵里よね?」
「二次元世界では桜井綾乃という名前で活躍しているかも知れないわ」
「ヒナもいい加減私をダイヤモンドプリンセスワークスに出すべきだと思うの」

 統堂英玲奈と優木あんじゅの両名はダイプリに出演を果たしているのに、
 A-RISEのリーダーである綺羅ツバサだけは徹頭徹尾触れられていない。
 ちまたでは創り手と仲が悪いとかエロシーンが嫌いだとか囁かれているけれど、
 そんなやつが自身をモデルにしたキャラのエロ同人を見てゲラゲラ笑ったりはしない。
 ヒナと仲が悪いかって言うとそんな訳もなく、お互いに絢瀬絵里よりは使えるという抜群の評価をしあっていたりもする。
 私を顎で使いにくい尊さがあるんだと思う、きっと。


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