過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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248:名無しNIPPER[saga]
2018/12/25(火) 19:59:32.87 ID:yAwcj0R+0
「どうしたの理亞さ……あ、絵里……」

 続いて出てきたツバサまでが私の顔を見て、
 なにかとんでもないものを見られてしまったと言わんばかりに表情を曇らせ、
 いろいろと問いかけたい気持ちは抱えてはいるんだろうけれども、
 なんとあの綺羅ツバサが私に対して遠慮をしている。
 もっと強調するならば下手に出るようにしながら気を使っている風。
 この状況が私に対するドッキリでなければ、
 南ことりが猛獣を躾ける女王……じゃない、ムツゴロウさんであるかもしれない。

「もしかしてすごく怒っているのかしら?」
「付き合いの長いツバサなら分かっているとは思うけれど
 怒らなきゃって気合を入れないと私って怒れないタイプなんだけれど」
「……そういうあなたに今まで甘えてきてしまったのね、ごめんなさい」
「そ、その、困るわ、なにせ自覚がないものだから
 一体何に謝られているのか……」

 これが仮にドッキリであるならもちろん大成功。
 ドッキリでなくてもとんでもない無茶ぶりをされるか、
 騙されてやんのブヒヒとか影で笑われていると思ったほうがまだ自然。
 此処にいるのがツバサだけなら演技も疑えようものだけれど、理亞ちゃんは本当にがっくりと魂が抜けてしまっているのが見るのが耐えられない。
 しかしながら今まで絢瀬絵里の人権など、
 鼻をかむティッシュくらいの価値にしか見ていなかったみんなが、
 幕府の将軍様に気を使うみたいに気苦労を重ねる様子を見ると、
 なぜかもうしわけなさで私が爆発してしまいそう―― 
 これも誰かの判断だとしたらその人は前世が諸葛亮孔明、はわわ! ご主人様! 敵が来ちゃいました!

「客観的に見ると、こう……使い捨てカイロみたいな扱いだったじゃない?」
「言葉はこの上なく的確だと思うけど、別にカイロみたいに捨てられるわけじゃないでしょ?」
「「……」」
「ふたりともこっち向いて!?」


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