過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
1- 20
286:名無しNIPPER[saga]
2019/01/05(土) 19:32:23.19 ID:PK/oh1WM0
 天井に落書きがしてある経緯を問いかけるのはマナー違反である気がします。
 落ち着いた雰囲気のある料亭の中の個室において、
 わざわざ私に仕向けたいたずらが施してあるという状況はコメントに困りますが、
 ここ最近まともに食事をしてこなかったことも手伝い、
 どこかから香っていく料理の匂いは鼻腔をくぐりお腹がなってしまいそう――
 彼女たちからどのような発言がなされるかという不安もないではないですが、
 姫と一緒に立ち尽くしているのは彼女たちも困ってしまうことでしょう。
 何かが仕組まれている雰囲気を感じますが、改善する手立てもありません。
 事前準備もなく誰かに何事かを説明するのは極めて不得手ではありますが、
 覚悟を決めて自身の思いの丈をぶつけてしまうしかありません。
 
「では、全員着席したわね? まず海未、おつかれさま」
「――久しく労られていなかった気がします、ありがとうにこ」

 礼と感謝は人としての礼儀。
 四角四面な堅物で融通の利かない私でもねぎらわれれば安堵してしまうのは常。
 にこが咎めるような視線を姫へと向けますが、彼女は申し訳なさそうに顔を伏せるのみ。
 何事か目的があり私へと近づいたのならば、目的を優先して他が蔑ろになるのは
 私自身にもあり得ることです、誰しにもあると断言しても良いでしょう。
 そのあたり、人との交流範囲が広いにこならば器用にこなせるかもしれませんが、
 誰しもが同じことができるというわけではありません。
 もう一度にこに礼の言葉を告げると、渋々と言った表情のままにこは口を開きました。

「まずは謝罪、あなたにばかり負担をかけた。
 ここまで手を貸してこなかったのは、手抜きや横着と言っても過言じゃない
 海未にはいくら罵倒されても構わないわ」
「皆忙しかったのでしょう? それに自分が勝手な行動をしていたのは承知しています
 それに罵倒には慣れていません、そういうのはことりに任せます」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
782Res/1154.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice