過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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35:名無しNIPPER[saga]
2018/11/25(日) 08:43:19.69 ID:j5Kms53n0
 先日まで事務所所属のアイドルの仕事のブッキングに励み、
 社長(仮)のメグと一緒に北海道まで遠征していたはずの妹が、
 何食わぬ顔をして疲れ切った表情をした社長(笑)と一緒に事務所に現れた。
 最近の深夜バスというのは優秀ですね、ほぼ定刻通りに都内に到着しますと
 聞かれてもいない感想を漏らし、ツバサはズルズルと亜里沙に引きずられて行った。
 なにか口にしようとするとユッキがダメです! と止めるので賢明な私はノーコメントを貫いた。
 次の仕事が妹たちの結婚式でないことを祈りたい。

「絵里さん、暇なら仕事しませんか」
「……あれ、オフって聞いたんだけどな、おかしいな」
「奇遇ですね。私は今10何連勤の途中です」

 芸能事務所は労働者じゃないから労働基準法は適応されない――!
 アイドルみたいな活動をしている傍ら、メグにはパシリに使われ、
 プロデューサーの亜里沙にも顎で使われ、雪穂ちゃんにも手下として扱われ、
 ツバサには部下として認識され、事務所の後輩には自分をオフにしたい時の代打要員の私が、
 一番偉い人に逆らえるはずもなく。

 過去に理亞さんとお茶して以来行っていない、エトワールにもほど近いクローシェは
 相も変わらず人で溢れていた。
 ここでネームレスに引っ張り込みたいらしい子たちをスカウティングするとかで、
 失敗したら分かってますね? という脅迫も手伝って微妙に私は緊張をしていた。
 私とは顔見知りの二人だけれど、
 どうせなら同じグループにいた優木せつ菜ちゃんをスカウトすればいいのに
 と言ったら、余計なことを言って話が頓挫しないことを祈ると言われちゃった。

「ええと、確か……一番奥の席に」


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