過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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392:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/27(日) 16:13:46.26 ID:hEUd3Ks10
「希は元気にしてる?」

 今回、私が倒れたことによって必要以上に責任を感じているのか、
 面会のメンバーに含まれていなかったので、
 とりあえず生きてるんなら顔を出せやくらいのニュアンスで
 エリチカがあなたを所望していると伝えてもらうことにする。
 まあ、退院すれば断られても会いに行くけど、
 大体の場所はリリーちゃんと雪姫ちゃんのスキルを頼る。

「一番に希さんの話をされると緊張が走りますが」

 希の暗示から解放されつつあることは、
 ツバサやヒナと言った相手への態度から察しているみたい。
 徐々に過去の記憶を取り戻していることもふまえて、
 キチンと伝えなければいけないことかも知れない。

「亜里沙、あなたには謝罪しなければいけないことがたくさんあるわ」
「……数えられる範囲ですかね?」

 具体的にどれほど謝罪すれば良いかはわからない。
 おそらく謝罪の折に腹を切れと言われれば、
 私の腹はシックスパックどころでは済まない。
 腹部みじん切り事件としてミステリラノベで話題になりそう。

「本当はね、もうちょっと――長生きをしたかったなって」
「殺しても死ななそうな姉さんにしては珍しく弱気です」
「あいにくと死ぬのよ、私けっこう死にやすいみたいよ?」
「星の巡りですかね?」

 亜里沙がもう既に私の方をまっすぐ見ずに、
 やけに遠くの方を見ているのが辛い。
 星の巡りで死にやすいとすると言うより、
 面倒事を抱えた結果、事故が多発的に発生するのが正解であり。
 半分くらいは自業自得、いつも残してばかりの亜里沙には
 大変申し訳はないんだけども。
 ただ、そんな面倒くさいこの現象もおそらくこれで終わり。
 雪姫ちゃんも最後と言ったくらいだから、
 おそらくリリーちゃんも最後という認識のもと行動に移っているはず。
 残念ながら私はハッピーエンドを迎えられ無さそうではあるけれど、
 それでも、もう既にたった一人になってしまった血の繋がりのある家族を
 最期まで大切にしたいと思うのは、責任感からではない。


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