過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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427:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/05(火) 19:49:30.24 ID:2zEl1S2h0
「ほら絵里、あいさつ!」

 真姫に肘で突かれ、目の前にいる人が真姫の言っていた司令であると思い、
 旦那さんの声は幼少時からアニメで聞いているのにとアホなことを考え、
 多少テンパった私は新人のイメージで高らかに

「おはようございます! トキミおばさん!」

 と言い放ち、
 お腹抱えて笑いだした真姫と
 私と仕事がしたいばかりに呼んだは良いけど、
 亜里沙に申し訳ないことをしたと後に述懐するヒナの凍りついた表情を見、
 あ、やらかしたなって思ったころには司令が手にしていた扇子が額に飛んで――



 年齢はどうあれ、女性相手におばさんと呼ぶことは死を招くと学んだ私と、
 演技者として長年ご飯を食べることに対しての心構えをお嬢様に仕込んでいる司令。
 その発言を一字一句も逃すまいと真剣に聞いているしずくちゃん。
 私に蘇生処理を施した後にイベントの説明をしだすヒナ――
 なお、策略を果たした真姫は端っこの方で正座させられてる。

「孫娘が世話になったようですね?」
「はい?」

 別に彼女が倉橋の戦巫女だからというわけではなく、
 過去に私と対面したこともある(理亞ちゃんをジャギと例えた)
 天王寺璃奈ちゃんの祖母でもあるらしい。
 なんと璃奈ちゃんは常に記憶を引き継いでいるらしく、
 早く孫を未来に進ませて欲しいとお願いされてしまうと私は苦笑しか出来ない。
 長かれ遠かれ、このけったいなループ現象も今回で私の命運が尽きて終わりだろうし、その結果何が残せたというわけではないけれど。
 今度お孫さんに巻き込んでしまってごめんなさいと謝りに行くと言ったら、
 理亞ちゃんと共々でお願いと言われてしまい、よもや喧嘩になることはないだろう――
 
「でも、ほんとう、孫が未来に大役を担うことを考えると、
 今日あなたと私が顔を繋いでおいてよかったですね」

 ――司令はべつに未来を見通しているわけではないよね?


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