過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/02/14(木) 18:48:12.62 ID:edPbgfuO0
それは正妻宣言?
メガネを直す動作をしながら、シルバースラッガー賞も頂きですと言っているけど、
日本には残念ながらその賞は存在しないし、メガネのキャッチャーと言うと
さすがに例えが古すぎやしないかと思う。
「絵里!」
しばらく姿を消していたツバサが、透明な二つのコップを持って現れた。
中身は二つとも麦茶に見えるけど、
湯あたりをしたかもしれない私たちのために飲み物を入れてきてくれたのかな?
と思ったんだけど、どう考えても企みが上手く行った感がある自信満々な顔は、
そんな殊勝なことをしてくれる表情ではない。
「片方は麦茶、片方はめんつゆ! いやあ、麦茶に見える配合に苦労した!」
ツバサの横暴な行動に付き合わされたと思しき美渡さんは、
げんなりという表現がよく似合う表情のままこちらをじっと見ていた。
まるでこちらにめんつゆを飲むことを希望しているようではあったけれども、
そうはどっこいこちらは強運(自称)の絢瀬絵里であるし、
空気が読めない扱いをされることにも定評があるから、麦茶を飲み当てることもいとわないのである。
気合を入れて一気飲みするために準備体操に励む私を冷ややかな目で見る理亞が、
ふと何かを思いついたようにツバサに向かって口を開いた。
「両方ともめんつゆという可能性はありますよね?」
腱を伸ばし始めた私と、
どれだけ気合を入れてるのよと面白がってるツバサの動きが急停止。
よもやそんなことはないだろうと思って目を細くすると、
彼女は天井の方に視線を這わせ、右を見て、左を見て、
自身の味方がいないことを察したのか、
「そんなわけ無いでしょ、なにいってるのよあはは」
思いっきり棒読みでこちらを見ずに否定の言葉を述べ、
両方ともめんつゆあることはほぼ確証を得た気がする。
しかしながら両方とも罰ゲーム対象とわかったからと言って、
こんなに苦労させたのにお前は飲まないつもりかと美渡さんが見ているので、
私自身も困り果てた感があるので、ツバサと顔を見合わせ。
「お風呂上がりには麦茶をごくっと行きましょう!」
「ええ! 絵里!」
ヤケになったように薄めためんつゆをごクリゴクリと飲み
危機回避のために忠告したのにと言いたげな理亞のジト目を横目に、
良い飲みっぷりとひたすら褒めてくれる高海姉妹に乗せられるように、
まだまだじゃんじゃんと二人してめんつゆを飲まされ、
VIP待遇にあるというのは実は勘違いで嫌がらせに遭っているのではないか?
そんなふうに思うころには昼食も食べられないほどお腹いっぱいになっていた。
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