過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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55:名無しNIPPER[saga]
2018/11/27(火) 04:22:53.42 ID:dX+UK2dc0
 先ほどまで一緒だった古田さんは息苦しいような苦しさを覚える状況に耐えきれなくなり、
 何も言わずに私を生贄に捧げて会議室から出て行かれました、薄情者です……。
 部屋の中にいたのは、園田海未さん、高海千歌さん、そして――黒澤ルビィさん。
 午後から仕事の打ち合わせがあり、会社に来るのはそれでいいと言っていたはずなのに。
 
「失礼しました、ご用件は?」
「正直会って頂けるとは思っていませんでした――アポイントすら取っていませんでしたからね」

 おそらく、私の前にいる方々は私と同じ状態のはずです。
 海未さんはともかく、ルビィさんと高海さんは醸し出している空気の中に、
 こちらに対する敵意が見て取れます、裏切り裏切られの芸能界ではありますが、
 面持ちからしてこちらの敵に回りますと言わんばかりであるのは、自分を憂鬱にさせます。
 電話した際に同一人物か怪しい程に透き通るかつ落ち着いた声を出し、
 穏やかで柔和な態度を見せた理亞が関わっているのか、それとも別のなにか――

「”園田さん”ご用件は」
「はい、本日は顔見せと――そうですね、”宣戦布告”をしに」

 来たるべき時が来た――と言うのは、自分の勘を見誤りすぎでしょうか。
 落ち着いた雰囲気の中に3人の中で一番こちらに対して暗い感情を持ち、
 有り体に表現すれば憎悪にも似た感情を抱えていることを読み取れてしまう――
 ただ、それは今後対立するであろう関係を感じて、自分自身がネガティブになってしまっているから。
 正直頭を抱えたいほど気分が落ち込んでしまいそうでしたが――絢瀬姉妹は見栄を張るのが得意なんです。

「私はただの彼女たちが歌う曲の作詞担当というだけではあるんですが」
「要件は単刀直入にお願いします」
「――この二人はECHO所属のアイドルとして天下を取る心持ちです」


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