過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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560:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/14(木) 20:55:52.78 ID:VgmpwgPR0
 嫌だとも言い切れず、断る理由も思いつかなかった私は、
 凛ちゃんが”またμ'sが9人揃って活動ができて本当に嬉しい!”と、
 心底喜んでいる様子を見て、困ったように笑うことしかできなかったのです。
 ――思えば、その時に真姫ちゃんは確信を持って、
 私がもはや小泉花陽の体をしているだけの赤の他人であると気づいたのでしょう。
 いつからであったのか、
 そんなことは私自身でもわかりません、
 穂乃果ちゃんが元気を無くす様子を見て小泉花陽がもうすでにどこかしら
 精神に変調をきたしていたのは確実で――
 まだ機会はある、西園寺雪姫にも私が気づかれていない以上、
 大いなる意思のもと、あの方の希望するままに皆が過ごせる世界を作れるはず――

「真姫ちゃんはこの世界を地獄のようと言った
 でも、あの方の意思のままに生きることが地獄のはずがない
 間違っているのはあの子たち――

 ひとまず……さようなら花陽、あなたがもとに戻った時、
 あなたがあなた自身でいられる保証はないけれど、
 そこまで私が責任を持つ必要はない、あいつらは一人残らず地獄に落ちればいい」

 私自身が小泉花陽から離れる前に
 ほんの少しだけ過去の記憶を反芻してみます。
 どれほど自身が正しいか思索すると同時に、
 歪んでいる人達を見て笑いたい気分でもあるから――



 μ'sの一年生組が先鋒隊として淡島ホテルに到着し、
 歓迎されるのと同時に厄介事を押しつけられたなあという感想を抱きました。
 恐らく小泉花陽としては凛ちゃんと同じように、
 μ'sが9人揃って活動できて嬉しい! という気持ちもあるのでしょう。
 体面上は嬉しい気持ちを隠さずに居ますし、それを気取られるとすれば、
 もうすでに私の正体に気づき始めている真姫ちゃんだけ。
 彼女も確証を持てないであるのか、晒し上げる機会を待っているのか、
 それとも私に遠慮する気持ちもあるのか――


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