過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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59:名無しNIPPER[sage]
2018/11/27(火) 04:25:52.26 ID:dX+UK2dc0
「絵里は……あの子たちのところ?」
「はいっ! ――あ、いえ、はい」
「じゃあ、私が言ってくるわ。プロデューサーは絵里や理亞さんのプロデュースに集中して」
「……ツバサさんにはアイドルとしての仕事があります、そのようなことをさせるわけには」
「いいのよ。海未ちゃんには、すごくお世話になっているし――
 あんな辛い顔をされたら亜里沙さんも私情が混じってしまうでしょう?
 それに、なんかこういう役回りでもしないと自分が目立てない気がしてね……」
「ツバサさんは……その、対立するようなことは?」
「あら……して欲しいの? いやでも、勝ち目がない戦いに挑む度胸はないわよ」

 くすくすと笑いながら、こちらに笑みを浮かべる。
 ただ、微妙に距離が遠いのは何故でしょう、近ければ何食わぬ顔をして抱きつくのに。
 ああ、でもそういう態度がいけないのかな? 押せば押すほど押し倒せそうではありますが、
 ここは一歩退く態度を示すのも従順な妻の務め――
 ん? しかしなぜ、ツバサさんへの好感度がこんなにえらい高いのでしょう?
 首を捻りながら彼女を見送り、私は南條さんと一緒にスケジュールの調整を始めました。
 あ、いや、まだ姉はハニワプロ所属ではないんですが、もう、扱い的にはそうでいいですよね?
 どのみち拒否権はありませんし、どうせしょうがないなあって顔をしながらお願いは聞いてくれます。

「南條さん……なぜ、私と距離が遠いんですか?」
「なんだか亜里沙さんといると労働基準法という言葉が遠いものに感じて怖いので」
「安心してください、ハニワプロのプロデューサーは会社員みたいなものです」
「アイドルに適応してくれることを願います。絵里さんはともかく、理亞さんは人間です」
「ナチュラルに姉を人外扱いするのはやめてください、多少人間は辞めてますが」 

 周囲がドン引きするような会話をしながら――そういえば、お昼はお姉ちゃんが作ったご飯でしたね。
 今度、様子を見に行くと称して姉の作るご飯でも南條さんとたかりに行きましょう。
 いえ、これもよき妻として妻の好む食事を作るために必要なことなんです――くすくす。


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