過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/03/29(金) 20:26:16.23 ID:zDl8y4C00
私への好感度や認識度はかつてのループほどではないみたいで、
会えばすぐに胸を揉んできたり、何かにつけて私を持ち上げたりはしない。
出会ってから早々に株を上げたは良いけれど、
それからのダイヤちゃんの評価は常々据え置き。
先の回想の通り、ルビィちゃんに対する愛情ばかりが先行しているけれど、
私にも類が及んだこともある姉妹のご両親が前触れもなく退場しているあたり、
人格面の矯正はなされなかったものと思われた。
「ダイヤさんが知らないルビィさんのことなどありますか?」
私がオドオドと告げてみると、ダイヤちゃんは指を顎に当てて考えるフリ。
こちらを楽しげに見ているあたり、妹のほぼすべての所業は頭に入っている。
ルビィちゃんに熱烈な愛情を向けつつ、Aqoursとして活動をしつつ、
生徒会長として行動しつつ、廃校の打ち合わせにて校内の代表者として挨拶、
合併先の高校への顔見せ、さらには黒澤家の管理、経営活動の口出し、
私なんぞが彼女と同じ活動をすれば栄養ドリンクが何本消費されようか。
ダイヤちゃんは謙遜してフォローしていただいていますからと言うけれど、
フォローしている人間が何百人単位でいることを一人で管理することに対して、
彼女はもっと胸を張ったほうが良い、人と会う時に威厳があるように見せるため
多少膨らみを大きくしていることが必要なくなるくらいには。
「あります、無ければ知りたいという意欲が湧いてきません」
「知らないことはないと肯定された気もするけれど、
学院内でのルビィさんの様子について説明しますね?」
「はい、あなたから見た黒澤ルビィ像に大変興味があります
隠し事などされず、ごまかさずにお話頂けると助かります」
「では遠慮なく、学院内ではダイヤさんの妹かな」
「……」
喜んで良いのか悲しんで良いのか。
なんとも言えない表情を一瞬だけ見せて、ダイヤちゃんは目を閉じる。
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