過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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650:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/21(火) 20:12:47.97 ID:8pjYQA6r0
「……つう、頭が感じたことのない痛みを発してる」

 気がつけば周囲の視界に映るのは以前も滞在したことのある、
 それなりにお高級なホテル。
 みかん色と表現してもいい薄い紅に黄色が交じった明かりや、
 清潔な白い壁や調度品の数々。
 岐阜県に滞在した折、なんか高級そうなホテル行こうぜ!
 とか言ったツバサの言葉に乗せられてテキトーに入ってしまったけれど、
 食事がついていたらもうちょっと財布が薄くなったんだろうなという感想の
 お値段が張る場所である、もう二度とこないものだと思われたのに。
 ここまでやってこれたということは、少なくとも岐阜県までは入ることが出来、
 私が昏倒してもなお農場まで数時間の距離の場所まで移動をすることはかなった模様。

「油断してた、まさか凛の料理がパワーアップしているとは」

 凛が作ったものでも人間が食べられるレベルであろうと油断していた私が悪い。
 人間の蘇生技術に精通している果南ちゃんや海未が控えていたのは、
 暴れだした私を取り押さえる役目ではなく、
 私が死にかけた時に蘇生させるという重要な役回りだったみたい。
 そこまで用意周到にしなければ私の命が危ないというのであれば、
 少しばかり、私にそれを食べさせないという選択肢が取れたのではないか。
 食べてしまった手前それを声高に叫ぶ気はないけれど。

「胃がもたれるっていうのは、こんな感じなのね」

 気分が悪くなることは少々ある私も、
 気持ちが悪いとか、頭が痛いであるとか、
 この感じは二日酔いに似た症状なんだろうな、と思う。
 体験がないので、あくまで似た症状であろうとしか言えないけれど、
 世間のオジサマ方はこの気分で日夜過ごしているのかと思うと、
 ちょっとくらいは同情しなくもない、お酒を飲むなといいたいではあるけれど。


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