過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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721:名無しNIPPER[saga]
2019/06/03(月) 02:56:46.10 ID:bUsbbgzZ0
 矢澤にこは私に困ったような表情を向ける。
 悄然したと言わんばかりであるし、かなわないなぁと嘆いているようにも見える。
 そんな表情を向けられても、私が困るばっかり。
 
 なぜダイヤちゃんがそこまで笑ったりあるのか、確かに面白いネタではあるけど、
 ビクンビクンと震えながら笑うほどのネタではなかった気がする。

「いまだかつて、今のネタで笑わなかった貧乳はいない」
「何故そこでひとくくりにしてしまうのか分からないけど、
 彼女は割とあるほうだと思うの自虐的に無いと言うけど」
「そのギャグすごく面白い、私の負けでいいから」
「勝負に勝ったのは黒澤ダイヤちゃんって言うべきかしら」
 
 とりあえず陸に打ち上げられた魚であるみたいに悶絶しているので、
 ニコに介抱を任せて先に進むことにする。
 がっかりとして腰の辺りからガクッと力が抜けてしまったような気がしたけど、
 次はいつもイベントはまだまだ続いていくということで――

「思いのほかお早い到着ね? 絵里」
「食事の時間に来てしまったのは本当申し訳なかったわ」

 サンドイッチを口に含みもぐもぐしながら、
 彩りの良い用意されたテーブルを前にして座り、
 イベント会場の奥の方で私を待っていたはいいけれど、
 暇なものだから食事をしてしまっていたらしい。
 緊張感のない間は思うところがあるけれど、私の渾身のネタが披露されず
 それどころか審査員がケンシロウに秘孔を突かれた悪役みたいな感じなので、
 五分くらいで勝負がつくとは西木野真姫も思っていなかったようである。

「その料理誰が作ったの? テーブルの上がお花が咲いてるみたい」
「いい褒め言葉ね、絵里。その人がいるからお礼を言うといいわ」
「きっととても良い人なのね? 一つ一つの料理に気を使われていて
 ――できれば私の人間としての尊厳も保って欲しいし、
 殴るのであれば麻酔でもして、意識を失い昏倒させて欲しい」
「良い度胸です絢瀬絵里、私も遠慮なくあなたをボコボコに殴ることができます」


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