過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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755:名無しNIPPER
2019/06/24(月) 20:17:13.65 ID:PsQJmBAV0
「ところで何かデザインを描いていたみたいだけれども」
「さっき聖良ちゃんに、ラムネちゃんのデザインを頼まれてさ」
「やる気なの? ことりがそういうことをしたくないって言うのであれば、私から彼女達に言ってもいいのよ?」
「ううん、確かにμ'sの活動を境にデザインしないっていうのは決めていたんだけど、
 今はね私ができることを残しておかなければいけないなって思って」

 できることはいつまで続くかわからないし、できなくなってしまうのは一瞬。
 そしていつ復活するかは全くわからない。そういうことを知っているデザイナーが、
 できるうちに何かを残そうと思うのは必然と言っても構わないかもしれない。
 デザインを頼むということは、
 誰が身に着けるのかはもうすでに決定事項ではあるんだろうけど、それをことりに尋ねるのは卑怯な気がした。
 ミルクちゃんは白と黒の――牛柄のビキニであるので、ラムネちゃんは青と白とかがいいのではないかと思われる。
 そのあたりのデザインセンスは私には存在しないので、ことり任せではあるんだけれども、
 彼女がどんな色にすればいいかななんて問いかけてきてくれたので、採用しないでねと前置きをして、そのように告げてみた。

「ラムネっていうのはどんなイメージ?」
「そうね晴れ渡る夏の日って感じかな、のんびりね軒先で何か飲みつつ、
 空を見上げながら友達と話す。炭酸飲料って聞くとそんなイメージがするの。
 でもねそれはコーラとかサイダーじゃなくて、やっぱりラムネかなって」

 ラムネという飲料に関して随分過大評価をしているような気もするんだけども、
 サイダーやコーラではなく夏といえばラムネを飲むような気がしてならない。
 それは別にラムネに対して並々ならぬ愛情を向けているというわけではなく、
 その可能性ももちろんあるんだけど、みんなで飲むものといったらラムネ一択であるような気がした。
 それは海未が炭酸飲料が苦手でラムネしか飲むことができないというのもあるし、
 私自身がそういう物語的なイメージにとらわれているということもある。

「なるほどなるほど、創作意欲が湧いてきたよ」
「ことりに協力できてよかった、やっぱり素直な子と話すのは楽しいわね、
 何か言うと言っているそばからそんなわけないでしょとか、哀れな子を見るような目をされてしまうと、
 何かを言うのにためらいを覚えてしまうものね」
「その発言をできればためらってほしいと思ったよ、
 やっぱり前言撤回して、絵里ちゃんが暴力を振るわれるの止めた方が良かったかな」
「今のは私に非があるから、私が悪いということで前言撤回しないでもらえるととてもありがたいわ」

 なんとなくお風呂でのイベントがグダグダになってしまった感はあるけれども、
 こうして一緒に裸の付き合いなんてしてみると、とても良いものだなと思った。
 そしてお風呂上がりにツバサが飲み物を持ってきてくれて、
 これはめんつゆだよなと思ってぐいっと飲み干したらちゃんとした麦茶で驚いてしまい、
 何でめんつゆじゃないのと叫んで隣にいたことりから怪訝そうな目で見られてしまった。



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