過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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770:名無しNIPPER
2019/07/02(火) 03:43:44.42 ID:jNVfd9qS0
 ステージが始まる。
 正直言うと私はドキドキしていた。
 姉妹であるとはいえ、今まで離れ離れになっていたのだから、
 動きを合わせるだけでも至難の技だと思っていたのに。

 そして何より聖良ちゃんよりも、私の方が理亞のパートナーに向いていると思い上がっていたのである。

 1曲目は、ラムネちゃんのソロから始まった。
 背後にいる牛たちがステージが始まる前まではモーモー泣いていたのだけれども、
 音楽がかかった瞬間、魔法でもかかったみたいに鳴くのをやめた。
 あれは一体どういう原理なのか――
 ステージを見上げているダイヤちゃんが感心してしまうほどのマジックだった。

 理亞の能力の高さというのは、かつては遠慮によって発揮なされなかった。
 その要因の一つが彼女の気の弱さ。
 周囲がなんやかんや言って彼女に能力を発揮させることを許さなかったというのもある。

「ようやく本気を出したみたいね」
「まさか、私にも遠慮していたとは思わなかった」
「病気してたあなたに遠慮しない人なんていたの?」
「そこにいるような気がしてならないのだけど」

 ラムネちゃんとしては目立つパフォーマンスはしない、と教えられていたんだけれども。
 ステージに設置されたトランポリンであるのか何らかの器具を用い、
 とにかくどういう原理かは全く分からないんだけれども、彼女は唐突に跳躍した。


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