過去ログ - アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ!
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95:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 16:06:46.93 ID:KGnAEq7N0
 ツバサは興味深そうにしげしげと彼女を眺めたのち、
 自分が持ってきた大量の度数の強い酒をストレートで口にし、
 
「なにか隠してるでしょ」
「公式プロフィールが詐称されていたのは知ってますが」
「いや、そうじゃなくて、
 なんでそうなったのか自分では分かってるでしょって話」

 何気ない風ではあったけれど、
 的確に心を貫いてくる指摘に理亞ちゃんは苦笑いしながら、
 私の方をちらりと見て、首を振る。
 なお、ツバサも私をちらりと見て、
 なんで気づかないかなこのポンコツはと言いたげだったけれど、
 あいつの洞察力がチートレベルだって言うのは指摘してはダメかしら?

「心の中では負けたくない相手がいると思っているんです」
「その人ってすごいの? そうならなければならないほどに」
「……正直な話、負けたくないと思ったのは事実ではあるんです
 強い憤りを持って、過去の自分を改めたいと願ったのは記憶しています」

 理亞ちゃんの能力値は私から見てもかなりのレベルにあると推測される。
 才能はあるけどやる気がないとか、
 もうちょっと努力すればいいのにとか、
 明日から本気出すと言っていつの間にか死んでいる人扱いな彼女が、
 躊躇いもなく全力を出して何かに取り組んでいる姿というのは、
 過去の理亞ちゃんを見るに異様過ぎる案件だ。
 本気出すと言ってどうにもならない人間はこの世にたくさんいるけれど、
 全力を出すと、周囲が困るほど成長してしまうのは良いんだか悪いんだか。


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