52:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/11(火) 00:00:13.30 ID:AXSptHcQo
・ ・ ・
「GYUGGGGG……!」
路地裏は、カマキリ怪人の鎌によって破壊され尽くしていた。
ビルのコンクリートの壁面には、破壊の爪痕が幾筋も走っている。
そしてまた、
「はぁ……! はぁ……!」
プロデューサーの纏う鎧も、同様。
彼は、喰らえば致命的な攻撃を回避し続け、反撃の機会を窺っていた。
だが、カマキリ怪人は隙を晒すこと無く、狡猾に、いたぶるように。
少しずつ、プロデューサーの体力と、装甲を削り取っていったのだ。
「GYUGGGGG……!」
プロデューサーの限界が近い事をカマキリ怪人は察知していた。
このまま、何も起こらなければ障害を排除出来る。
そして、その後はゆっくりと、アイドルを――
「――待ってください」
――プロデューサーは、煙を上げる左の手をカマキリ怪人に向け、言った。
「GYUGGGGG……」
――何かをするつもりか。
――お前にはもう、勝ち目はないと言うのに。
――無駄な足掻きはやめろ。
……そう、カマキリ怪人が警戒して、様子を見る中、
「はい、もしもし」
プロデューサーは、電話に出た。
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