894:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/26(土) 17:47:48.40 ID:G+GE+eRUo
・ ・ ・
「プロデューサーって、どんな人と結婚するんだろうね!」
「しーっ! あんまり大声を出すと、起きちゃいますよ」
起きた。
有り得ない。
あの夢、何なの?
「あ……お、おはようございます」
「っとと、ごめんごめん! 起こしちゃった?」
事務所で寝ちゃってた……んだよ、ね。
今日は、外が寒くて。
それで、暖房がきいてる此処に居たら……。
二人が変な話してたからか、変な夢見たし。
「……」
二人を睨みつける。
もう少しだけ、夢の続きが見たかったからじゃない。
ただ、何となく。
「最初、私に会った時……どう、思いましたか?」
あの、穏やかな顔を見てたいって思っただけ。
それに、何? その質問。
さっき、同じ話をしたばっかりでしょ。
もう、何なの?
「恥ずかしいから、何度も言わせないでよ」
言いながら、デスクに座って眠って居たプロデューサーを見る。
寝ぼけてるの?
忙しいからって、ちゃんと寝ないからそうなるんでしょ。
遅刻しても、知らないんだから。
「えっ?」
私の言葉を聞いて、上がった声は誰のものだったのか。
それは誰のものかわらなかったし、もしかしたら、
私自身があげた声だったのかも知れない。
何にせよ、とんでもない事を口走ったのは、間違いない。
「か、帰る!」
慌てて立ち上がり、宣言する。
今の会話をこれ以上続けるのは、まずい。
「「い、今?」」
不審げな二つの視線と、向けられたもう一つの視線。
その、なんとも言えない視線の主に、私は言った。
「プロデューサーは見なくて良いから!」
おわり
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